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子猫と少年の物語「子猫ゴロの話の全容」 [小説]

13回に渡ったゴロの話も終わりました。最後までご覧くださった方、本当にありがとうございました。最初に書いてありましたのでお分かりだと思いますが、この話は一部フィクションです。

2007.3.13

URL http://www004.upp.so-net.ne.jp/koyamada/index.html

「事実」

当家に子猫ゴロがやって来たのは4~5ヶ月位の時だと思います。餌を与えて数ヶ月過ぎた頃、妊娠しました。

まだまだ子供と思っていたのに驚きです。本来でしたら捕まえて避妊しなければならないのでしょうが、すばしこくて触らせてくれません。

でも本音を言うなら、生まれて1ヶ月の仔猫を連れて来た時は、それはそれはゴロがいとおしくてウルウルでした。

そのうち、仔猫は一匹ずついなくなり結局、ゴロのみが毎日のように来ていたのですが、最近はその回数もめっきり減り、もしかして他の家で飼われているのでは思っています。それはそれで幸せな事ですが・・

 思い出の写真

 

 

 


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子猫と少年の物語「ゴロ、死んだ後に子供を連れて来てくれたの?」 [小説]

 ゴロは死んだ後に息子に子猫達を会わせてくれたのでしょうか?なんて優しい・・・ありがとう、天国ではあなたが抱いてもらってね

 2007.3.12

URL http://www004.upp.so-net.ne.jp/koyamada/index.html

 13 「ゴロ、死んだ後に子供を連れて来てくれたの?」

「ゴロは死んでいたのね」

「亮くんが亡くなってゴロの事はすっかり忘れていたのだけど、あの日以来まったく来なくなったので『なんでかな』と不思議に思っていたの。」

洋子は墓の前にしゃがんだ。

 

「亮介が死ぬ一日前に死んでいたという事か?亮介が抱いたあの子猫達はゴロが連れてきたではないのだろうか」

留吉の言葉を遮るように洋子は言った。

「ゴロにまちがいない、私はこの目で見たもの。少し離れていたけど亮介と子猫達をじっと見てた・・・」

 

洋子は目を閉じて手を合わした。

ゴロ、亮くんに子猫達を抱かしてくれてありがとう。今まで一度も触らせてもくれなかったあなただけど天国では抱いてもらってね・・・

 

何時しか空は曇り雨が降り始めた。ぽつぽつの小粒が直ぐに大粒になった。墓の前に佇んでいる二人の肩は濡れ、髪から雫が落ちた。

           ― 完 ―

今回でこの話はおわります。

この話の全容は次回に・・・


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子猫と少年の物語「ゴロ、墓の下に眠る」 [小説]

野犬に襲われて無惨な死を遂げていたのは、やはりゴロだった。その墓は墓地のはずれの一本の木の下に・・・

2007.3.11

URL http://www004.upp.so-net.ne.jp/koyamada/index.html

 12 「ゴロ、墓の下に眠る」

「その猫はどんな毛並みでしたか?」

「灰色で縞が入った、小さくて尻尾のないやつでしたよ」

「何日頃ですか」

「確か、九月二十日だと思います。亮介君の通夜の3、4日前でしたから」

「知った猫ですか?」

「いえ・・」言葉を濁した。

 「あそこに小さな石が立っているでしょう。あの下に埋葬してやりました。野良猫と言えあまりに可哀想そうですからね」

 

住職は墓地のはずれに立っている紅く色づいた木の下あたりを指差した。二人は会釈をしてその方へ歩いていった。周りと土の色が違った所に三十センチ程の石が立っていて花が手向けられていた。

 

  ―つづく―


 


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子猫と少年の物語 「ゴロを襲った悲劇、あまりにむごい・・」 [小説]

息子の納骨も終わり、挨拶に行った住職から驚きの事件を聞かされた二人は動揺する。哀れなゴロの母子・・・

 2007.3.10

URL http://www004.upp.so-net.ne.jp/koyamada/index.html

 11 「ゴロを襲った悲劇、あまりにむごい・・」

 子供が親より先に逝くのは一番親不孝です。順番が違いますから、親にとっては真に辛い。しかし亮介君は不治の病ですので仕方ありません・・・。短くとも充実した一生だったと思います」                       住職は続けた。

「子供は成長すると親を煩わしく思ったり、干渉されるのを嫌がりますが親にとっては子供は幾つになっても可愛いもので、その愛が変ることはありません。私はそう信じています、特に母親の愛は・・」

人間と動物を一緒にするのはどうかと思いますが、この前こんな事がありました」 

「本堂の床下に野良猫の母子がいつ頃か住み着いていて、それを野犬が襲ったのです。私はその時、現場にいませんでしたから、これは想像ですが母猫は子猫を守るため必死で立ち向ったのでしょう。その死骸は皮が裂け、全身から血を流していました。後ろ足など噛み切られていましたよ」

「お陰で子猫達は助かり、死んだ親のそばに寄り添っていましたが、私が近づくと縁の下に隠れてしまいましてね。ようやく2,3日して弱っていたところを捕まえて檀家の人に貰ってもらいました」

二人は顔を見合わせた。もしかしてゴロではと思ったのだ。

―つづく―

 


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子猫と少年の物語「むなしさのみが残り、息子に詫びる・・・」 [小説]

逝ってしまった息子に期待をかけすぎ、苦しめ、今となっては空しさだけが残る。この先、二人の希望はあるのでしょうか・・・

2007.3.9

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 10 「むなしさのみが残り、息子に詫びる・・・」

 留吉も洋子も改めて自分達の無力さを知らされた。結局、親らしい事は何にもしてやれず、苦しい思いだけで短い一生を終えた。

息子には勉強もスポーツも期待をかけ過ぎていたと思う。その為、彼は人一倍頑張ってきた。何か嬉しいことや楽しい事があったのか。心から笑った息子を見た事があったろうか。心が痛んだ。今となってはせめて亡骸を抱いて、思いっきり泣くしかなかった。唯一救われたのは何故か、その死に顔が微笑を浮かべていた事だ。

十一月も半ばを過ぎると紅葉前線が里に下りて周りの木々が鮮やかになった。四十九日、墓への納骨も終わり、留吉と洋子は住職に挨拶に行った。

 ―つづく―


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子猫と少年の物語「うすれいく意識の中でゴロに会い、そして天国に・・」 [小説]

必死に頑張っていた亮介ですがゴロとその子供達に会って、全てを成し遂げたように旅たちました。

2007.3.8

 

URL http://www004.upp.so-net.ne.jp/koyamada/index.html

 

9 「うすれいく意識の中でゴロに会い、そして天国に・・」

 

 

その夜、亮介に猛烈な高熱と痛みが襲った。体は痙攣で絶え間なく震えた。

「あなた、早く早く病院へ電話してっ」

洋子の声は絶叫に近かった。

医者が駆けつけ直ぐに処置をし、点滴や人工呼吸器を取り付けたが医者の表情からもう望みはないと見て取れた。洋子は亮介の手を取り泣いていた。

 

その時、枕元からかすかに声が聞こえた。

 「ゴロ、来てくれたんだね。きっと子猫を連れて来ると思っていたよ。赤ちゃん、かわいかった。僕が元気になったら一緒に遊ぼうね、約束だよ。」

とぎれとぎれで、ゆっくりではあったが亮介はそうつぶやいた。

 

ゴロの幻を見たのかも知れない。亮介は小指をゆっくり立て、薄目を開け微笑んだ。実際は微笑んではいなかったかも知れないが留吉にはそう見えた。

 

―つづく―


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子猫と少年の物語「やせ細った手で子猫を抱く息子。芳江の涙は何を・・」 [小説]

<前回のあらすじ>
やせ細った手で子猫を抱き上げる息子を見て、洋子のとめどなく流れ落ちる涙・・・どんな思いなのでしょうか?

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8 「やせ細った手で子猫を抱く息子。そして洋子の涙は何を・・」

洋子は急いで亮介を背負ってきた。
「あっ、子猫だ、ゴロが連れてきたんだね。僕の言った通りでしょ」
もしかしたら子猫達は初めて真近に人間を見たのかも知れない。
警戒心もなくゴロの周りで、はしゃぎ、じゃれ合っていた。
亮介は子猫を触ろうと手を伸ばした。子猫達は驚いたのか、少し後ずさりしてゴロを見た。
ゴロがニャーと鳴くと子猫達は落ち着いたようで亮介の手の中に納まった。
亮介の手はやせ細り、骨が浮き出ていた。その腕は箸も持ち上げられないのではと思われた。
震える手で子猫を一匹また一匹と胸に抱き上げ、いとおしげに頬ずりした。
「ゴロの赤ちゃんだ・・・」
生まれてこの方、こんな幸せそうな顔の亮介を見た事があったろうか。
突然、洋子は胸に熱いものが込上げてきて両手で顔を覆った。とめどなく涙があふれ、それは肘まで流れ落ちた。

―つづく―

2007.3.7
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子猫と少年の物語「ゴロが子供達を連れて来ました」 [小説]

<前回のあらすじ>
ついにゴロが子供達を連れて来ました。まるでゴロのコピーです。じゃれ合う可愛さに思わず微笑んでしまいました。

 

 

 

 7 「ゴロが子供達を連れて来ました」

 

予想されていた事とは言え、亮介は日々衰弱しベッドに寝たきりの状態が続いた。ただ、ゴロが来た時だけは目が輝き元気を取り戻した。今の亮介にとってゴロの存在だけが生きる力になっていた。

 

その日はいつもより庭が騒がしく感じられた。ゴロが来て鳴いているようだがゴロ一匹の声にしては大きい。洋子は野良猫に餌を与える事に後ろめたさを感じていて、ゴロの鳴き声にはとても気を使っていた。

「あんまり大きな声で鳴かないで、お隣さんに気付かれたら大変なのよ。」

あわてて洋子はサッシ戸を開けたが、庭のその光景に一瞬固まった。

なんとそこにはゴロのほかに手のひらに乗るくらいの子猫が4匹いるではないか。同じような色と毛並みでまるでゴロのコピーだ。

 

―つづく―


2007.3.6


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子猫と少年の物語「ゴロが妊娠?困った・・・」 [小説]

<前回のあらすじ>
ゴロが妊娠したようだ?日に日にお腹が大きくなっていくではないか。野良猫が子供を産むのは社会問題だし、困った・・

6 「ゴロが妊娠?サア 困った・・」

雌だと分かっていたが、まだまだ子猫でまさかその月齢とは思っていなかった。ゴロの腹は日に日に大きくなって地面に付きそうになってきた。

もともと体も顔も小さい猫なのに、腹のみが際立って大きいので、すごく不恰好に見えた。

 

さらに二カ月ほど経った頃、ゴロの腹はぺしゃんこになっていて何処かで子供を産んだと想像された。

「子猫が一ケ月ぐらいになると連れて来るみたいだよ」

亮介はどこで調べたのか嬉しそうに言った。

 

それからもゴロは前と変らずやって来ては、餌を食べ、暫く休み、帰っていく事を繰り返した。時になかなか帰らない日があり、もしかして、子育てを放棄したか、子猫が何かの原因で死んでしまったのでは、と心配した。しかし子猫の存在自体が不明で、そのような事は一切判るはずもなかった。


―つづく―


2007.3.5


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子猫と少年の物語「子猫に名前をつける」 [小説]

<前回のあらすじ>
我が家にすっかり慣れた子猫ですが、我がもの顔の振る舞いです。
おまけに餌を食べるだけ食べたら昼寝をして、さっと出て行きます。触ろうなんてもっての外・・・

 

5 「子猫に名前をつける」

名前をつけよう。猫は喉をゴロゴロ鳴らすからゴロかな?」

亮介は急に思いついたように言ったが、たぶん前から考えていたにちがいない。

「ゴロ?ゴロか、野口五郎、黒板五郎、岸谷吾朗、・・・」

あの子猫はオトコか、洋子がつぶやいた。

「ゴローじゃなくて、ゴロ。雄でも雌でもゴロだったらいいでしょ」

 

ゴロはまるで自宅のように朝に夕にやってきては餌をねだった。
サッシ戸の外で座っているのだが家族が気が付かなかったり、無視するとニャーニャーと鳴いて騒ぐ。

戸を開けると部屋に入り、餌を待ちきれないようにキッチンの入り口までやってくる。食べ終わると決まってテーブルの下でうたた寝をするのだが、心から気を許していないらしく、ちょっと触ろうとするとサッと逃げるのだ。

暫くいると外に出たくて、戸を開けろと言わんばかりにまたニャーニャーと鳴く。

 

そんな数ヶ月が過ぎ、ゴロに異変が起きた。最も懸念していた事だった。妊娠したらしく腹が徐々に大きくなりだしたのだ。

 

―つづく―

2007.3.4


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